ハードウェア
Laser Profile Measuring System (LPM-321, Riegl)
長距離の3Dプロファイル測定用のシステムである。反射器無しで条件が良ければ6,000mまでの測定可能なレーザー距離計、そして標準的なノートPCで作動できる3Dデータ収集ソフトウエアーパッケージで構成されている。パン・チルトマウントはステッピングモーターによって0.009度の精度で距離計の位置決めを行う。
2011年3月11日の東日本大震災・津波の丁度1か月後の4月11日、福島県浜通地震がいわき市およびその周辺地域を襲った。この地震ではいわき市西部で井戸沢断層、湯の岳断層が滑動し、特に湯の岳断層に沿っていくつかの斜面崩壊が報告されている。このうち最大のものは常磐自動車道いわき湯元インターを出て県道14号を西へ2qほど向かったところ(36.999897, 140.792799)の崩壊で、偶然通りかかった車が巻き込まれ1名の死者を出している。この県道は周辺に手頃な迂回路がなく、地域にとって重要な幹線であり、この崩壊土砂を安定させたうえでその上に仮設道路を建設する計画が立案された。この土砂の安定性を確認する上で複数時期の地形の詳細データを比較することは重要であると考えられ、その基準データとしてLIDARによる地形計測が行われた.
レーザー距離計 Impulse 200XL
上記の本格的なLIDAR計測システムとは別に軽量で簡易な3Dプロファイリング用にImpulse XL200を所有している。このシステムは傾斜計を内蔵し、MapStarディジタルコンパスと併用することで本システムを据え付けた場所を原点としてx, y, zの座標値を取得できる。主要な性能は以下のとおりである。

リフレクターなしで計測可能な距離:約1200m(目標が樹木や塔の場合),約2000m(目標が岩肌やビルの場合)
距離分解能:1m
2周波GPS Leica System 1200, Type GX1220
3台の装置で1台を基準局、2台を移動局として用いることで高精度の位置決めが可能である。2005年カシミール地震(パキスタン)で発生した土砂ダムの変形計測に用いられ4年4か月後の決壊の前に、地元州政府に決壊に備える必要な情報を提供することになった。
8チャンネル比抵抗計測システム SuperSting R8 IP
通常の比抵抗計測システムと異なり電極を正方格子状に配列して地盤内の比抵抗の3次元情報を推計できる。これまで中越地震でトンネル側壁に亀裂の生じた木沢トンネルや高槻市の今城塚古墳の地震痕跡、台湾集集地震で被害を受けた高速道路基礎の周辺地盤調査に用いられている。
6自由度振動台
振動台諸元:
6自由度振動台,ただし安定した動作のため現在は水平2自由度のみ.
テーブル寸法: 1.5m * 1.5m
2tfの模型を搭載した場合の最大加速度: 1.2G (鉛直サイン波) and 0.7G (水平サイン波)

構造物は地盤の揺れを受けるとき,地盤は構造物の基礎と,すなわち土と基礎とで相互作用 を行う.言い換えれば,地盤の揺れも構造物の揺れによって変化するということである.この地盤と構造物間の動的相互作用は,地震の揺れによって生じて地盤 と構造物の境界面を通して伝達される,エネルギーの収支と結びつけられる.地盤と群杭の相互作用の研究を,実験的手法(下図)と解析的手法(TLEM(Vers. 1.0 and 1.1)を用いて非線形領域に拡張することで,群杭全体を単一の等価直立梁とみなす新しい計算手法(BASPIA and TLEM Ver. 1.2)を提案している.

右写真:地盤と構造物間の相互作用による揺れを,リアルタイムに自由地盤振動(振動台への入力波形)へと加算することで,地盤模型を用いることなく,地盤と構造物の相互作用の影響を振動台模型実験に取り込むことに成功した(Kazuo KONAGAI and Raquib AHSAN, 2002).

CGI-design